PM試験の難易度を合格率から見てみましょう。
※数値は情報処理推進機構のサイトより
表1.年度別合格率
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
H27年度 |
11,050 |
1,485 | 13,4% |
H28年度 | 10,263 | 1,491 | 14.5% |
H29年度 | 11,596 | 1,521 | 13.1% |
H30年度 | 11,338 | 1,496 | 13.2% |
合格率は13%前後で推移しているのが分かります。7~8人に一人の合格ということで、かなり難しい試験であることが分かります。
とある資格難易度サイトでは難易度10段階のうち、超難関、超難関注意につづく3番目の”難関上位”に分類されてました。税理士や弁理士と同列です。3ヶ月弱の勉強でとれた私としてはそれほどの難易度でもと思いますが、一つの参考にどうぞ。
ではH24年度のPM試験合格者の経験年数を見てみましょう。
表2.経験年数別合格率
経験年数 | 合格者数 | 合格割合 |
経験なし |
0 | 0% |
1年未満 | 4 | 0.2% |
2年未満 | 7 | 0.4% |
2年以上4年未満 | 31 | 1.9% |
4年以上6年未満 | 80 | 4.9% |
6年以上8年未満 | 119 | 7.3% |
8年以上10年未満 | 214 | 13.2% |
10年以上12年未満 | 239 | 14.7% |
12年以上14年未満 | 178 | 11.0% |
14年以上16年未満 | 111 | 6.8% |
16年以上18年未満 | 91 | 5.6% |
18年以上20年未満 | 101 | 6.2% |
20年以上22年未満 | 100 | 6.2% |
22年以上24年未満 | 70 | 4.3% |
24年以上 | 126 | 7.8% |
無記入 | 152 | 9.4% |
合計 | 1623 | 100% |
午後IIは受験者の経験を問う問題がでますから、さすがに経験なしとは言えないですね。よく見ると、経験年数8年以上から14年未満の中堅層、受験者を大卒と過程するとおよそ30代が合格率が高いことが分かります。ちょうど現場でプロマネを体験している世代がやはり有利というところでしょうか。
実はH24年度の合格者で表1と2表で5名の差があります。この5名は学生の合格者数と一致します。おそらく学生は経験年数の集計に入っていないのでしょう。
次に勤務先と合格者の傾向を見てみましょう。
表3.勤務先毎の合格率
勤務先 | 合格者(人) | 合格割合 |
ソフトウェア業 |
846 | 52.0% |
情報処理・提供サービス業 |
313 | 19.2% |
無記名 | 147 | 9.0% |
製造業 | 114 | 7.0% |
金融・保険、不動産業 | 52 | 3.2% |
コンピュータ及び周辺機器製造又は販売業 | 41 | 2.5% |
運輸・通信業 | 39 | 2.4% |
サービス業 | 20 | 1.2% |
卸売・小売業、飲食店 | 13 | 0.8% |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 10 | 0.6% |
官公庁、公益団体 | 10 | 0.6% |
無職、その他 | 7 | 0.4% |
建設業 | 6 | 0.4% |
教育(学校、研究機関 | 4 | 0.2% |
大学院 | 3 | 0.2% |
大学 | 2 | 0.1% |
医療・福祉業 | 1 | 0.1% |
農業、林業、漁業、鉱業 | 0 | 0.0% |
調査業、広告業 | 0 | 0.0% |
合計 | 1628 | 100% |
情報処理技術者試験の1区分だけあり、コンピュータ関係者の受験が圧倒的に多いです。しかし、それ以外の業種からの受験者がいることも興味深い点です。プロジェクトマネージャというスキルはコンピュータ業界だけのものではないですからね。また前述しましたが、大学院生・大学生からの合格者も5名でています。
いずれにせよ、結構な難易度をもつ試験。ちゃんとした受験対策をして望む必要があります。
もしプロジェクトマネジメントという概念が捉えきれていないという気がしていたら、試験勉強を始める前にプロジェクトマネジメントの入門書を読むことをお薦めします。読みやすいと思うものを紹介します。
★★★コーヒーブレイク★★★
私の勉強場所はもっぱらカフェ。家では誘惑が多いので、あまり勉強できません。その点カフェでは人目もあるし、余分なものもないので勉強に集中できます。運悪く(?)隣の会話が気になるときでも大丈夫。
iPhoneとノイズキャンセリングイヤフォンで自分だけの空間を作り出せます。
この際よく使うのがWhite Noise(ホワイトノイズ)というiOSのアプリ。自然音を流しつつけるアプリですが、雨音とか波音は自分を集中状態に持っていくのにとてもいいんですよ。