ちょっと脇道にそれてPMPの話。
プロジェクトマネージャーのスキルを証明する資格として、国際資格のPMP(プロジェクト マネジメント プロフェッショナル)と情報処理技術者試験のプロジェクトマネージャ(PM)のふたつがメジャーどころとしてあります。
すこし前、PMPってかなりもてはやされた気がします。プロジェクトマネジメントが勘・経験・度胸の産物だったところに、PMBOKという知識体系でプロジェクトマネジメントを学問的アプローチするPMPはインパクトが大きかったからです。実質2~4か月くらいの勉強で取れるというのも、魅力的。幹部候補生に積極的に取らせている会社もあったり。
しかしPMPに逆風も。会社でPMPを推奨しない流れがでてきました。ひとつの理由はコスト。取得に数十万かかって、かつ資格維持費も継続的にかかるPMPは会社の負担がバカにならないんですね。
もう一つの理由が情報処理試験。最近のプロジェクトマネージャ試験はPMBOKを前提につくられています。だからプロジェクトマネジメントの知識を測るのに、必ずしもPMP試験を使う必要がなくなったのです。受験費用も5,100円。これで受かれば国家資格のお墨付きです。しかも資格維持費用はなしの一生もの。海外でビジネスするわけでなければ、こちらで十分なわけです。
というわけで、最近はコストパフォーマンスのよい情報処理試験のプロジェクトマネージャのほうが会社に好評です、というのがIT業界の中にいる私の肌感覚。会社毎、業界毎に差はあるでしょうけど、一つの参考にしてください。
⇒ リンク集 へ